当社は、サーキュラーエコノミーへの移行に貢献するため、再生プラスチックの導入と高い品質の両立に取り組んでいます。再生プラスチック使用比率を高めながら、多様なオフィス空間に調和する質感との両立を図るため、さまざまな設計・デザイン施策を導入しました。
一般的に、再生プラスチック材料は、再生原料の使用比率が高まるほど、原料由来の成分差や材料特性のばらつきの影響を受けやすくなります。そのため、色調のばらつきや成形外観不良(シルバーストリーク、ヒケ、ウェルドラインなど)が発生しやすくなり、外観品質の維持が難しくなる傾向があります。また、樹脂材料メーカーや製造ロットごとに色味や材料特性がわずかに異なるため、隣接するカバー間で色差が生じやすくなります。
この課題に対し、外装全体の色味を最適化し、色差を感じにくいデザインとすることで、隣接するカバー間の色ずれを抑制しています。
また、白色部品には、再生材由来の色調変動や材料特性のばらつきを目立ちにくくするため、充填材を配合しました。これにより、再生材特有の色のばらつきを抑えた外観を実現するとともに、外観品質に起因する廃棄の抑制にも貢献しています。また、側面には一定間隔で凹み形状を設け、陰影効果によって成形外観不良を目立ちにくくしています。加えて、外装だけでなく内部の安全設計も見直しました。求められる難燃性能を確保しながら、外装カバーすべてに再生ABS樹脂を採用することで、再生プラスチック使用比率を高めています。さらに、設計段階で樹脂流動シミュレーションを活用して金型設計を最適化し、再生プラスチック特有の成形外観不良を抑制することで、生産工程における量産品質の安定化に寄与しています。
従来の外装カバーは、使用時の傷や汚れによって交換(再資源化)が必要となる場合がありました。そこで、製品回収後の部品分別やリユース・リサイクルの効率向上を目的として、外装カバーと内部機能部品を容易に分離できる構造を採用しました。
これにより、内部機能部品のリユースを促進し、外装カバーに使用する樹脂量を抑制しています。また、補強リブや機能形状など外観品質に影響しやすい要素を内部機能部品に集約することで、外観品質の向上を図りました。
その結果、部品の循環利用を促進するとともに、資源循環性と外観品質の両立を実現しています。
- *1 機器一台当たりに使用するプラスチック重量比
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